今年はiPS細胞の山中先生がノーベル生理学・医学賞を受賞されました。通常、業績から何年もたってから受賞することが多い科学分野のノーベル賞で、山中先生の受賞は異例の速さでした。
受精卵を使わないという点でES細胞よりも倫理面でも優れているiPS細胞ですが、がん化する可能性は一番の懸念材料でした。
臨床応用はまだ先と思われていた矢先、アメリカの日本人研究者が心臓治療にiPS細胞を臨床に使用したとの報道がありました。
心臓の筋肉にはがんは確かにほとんどないのでiPS細胞も心臓の筋肉細胞になるとがん化しにくいのかな?と思い、そのために心臓から早くに臨床応用できたのかなと納得していたのですが、この研究者がかなり怪しい人物だと大騒ぎになっています。
そもそもこの人は東京医科歯科大学医学部卒業といっても看護学科卒業で日本の医師免許もアメリカの医師免許もない人でした。
もちろん東大の医学部を卒業しても医師免許をもたずに研究を行う人はいますが、この人はそんな感じではないですね。たぶんすべてが嘘でしょう。せっかく日本人の誇りである山中先生のノーベル賞にけちがついた感じですごく不快です。
マスコミも大いに反省すべきでしょう。TVや新聞の言っていることが必ず真実とは限らないのです…。
医師免許なしに医療行為をすれば日本でもアメリカでも犯罪ですが、全部嘘だったらこの人は罪には問われないんでしょうね…。