外国帰りの日本人の新型インフルエンザ初感染患者が報告されちょうど1年たちました。
世界で感染が増えたのはGW前で海外渡航の自粛が多かった中、海外研修などでカナダなどに渡った教師や生徒が感染しました。彼らは長期にわたり隔離入院され、診断結果が最初の感染者に知らされたのは舛添厚労大臣会見のあとでした。
なんで自粛しなかったんだなどのマスコミの論調もあって彼らはかなりの人権侵害を受けたように感じます。
情報が錯綜していたせいもありますが、このような点は僕ら医師を含め反省すべきですね。
この後感染拡大からワクチン騒動に発展していきます。
国産ワクチンをはるかに上回る価格で1000億以上の税金で買い付けた安全性の危うい?海外ワクチンは結局ほとんど余りました。
日本人の新型インフルエンザによる死亡数は200人弱で10万人あたりの死亡率0.15%です。これは他の先進国の25分の1~3分の1です。
これを厚労省は胸をはって公表していますが、ワクチン政策による結果ではなく、抗インフルエンザ薬の早期投与、学級閉鎖、基幹病院の重症患者の受け入れ体制などによる結果でしょう。
日本はマグロやうなぎも世界の7割を消費していますが、インフルエンザの薬も世界の7割以上を消費しているんです。
他の国にまわるはずだったワクチンを金で強奪してあまらせているんですからますます世界から白い目で見られそうです。