アイスランドの噴火の影響でヨーロッパ便が壊滅状態です。
医療関係ではアイソトープという、検査や治療に使う放射性同位元素の輸入がストップすることによる影響が出ています。
検査では主に癌の転移の有無、癌治療の効果をみるためにテクネシウムという放射性同位元素を使う事が多いのですが、これは100%輸入でしかもほとんどヨーロッパからのものに頼っています。
特殊な原子炉が必要なので世界でこのテクネシウムを生産できる国はカナダ、オランダ、ベルギー、フランス、南アフリカにほぼ限られています。米国でさえ100%輸入しているんです。
ただこれらの国の原子炉は古く、故障も多いため最近やっと国内生産の計画がスタートしました。
この物質は貯蔵が難しく、備蓄ができないのです。
癌の検査や治療には非常に有用なテクネシウムですので早期の輸入再開が望まれます。
このアイソトープの検査、実は狭心症や心筋梗塞、心筋症など心臓病にも有用な検査なんですが、検査料が高額で、検査できる施設も限られているため広くは行われてないんですよねー。