ノーベル平和賞を受賞しながら、必要な戦争ってあるよねって演説をしたアメリカのオバマ大統領の今の悩みはアフガンとともに、医療制度改革でしょう。
アメリカでは日本のような公的医療保険制度が不十分で4700万人の医療保険無保険者がいるといわれています。1994年にクリントン大統領が改革を試みましたが、全くだめでした。
日本の医療保険をモデルにしようとアメリカから視察に来たのはクリントン夫人のほうでしたが、アメリカの医者はこんなに働けないと、途中で帰ってしまいました。
アメリカで幅をきかせている民間医療保険会社の妨害工作もありますが、’自由’の国なので政府が関与することを伝統的に嫌う傾向があるようです。
それでもなんとか上院での可決ができました。でも公的医療保険導入は下院で可決された案には入っていたのに、上院の案にはなぜか入っていませんでした。
僕の予測ではやはり日本のような公的医療保険導入はアメリカではむつかしいと思います。
厚労省はなぜアメリカの医療制度を参考にしたがるのが不思議です。
アメリカのように、医師も保険会社も利益ばかり追求すると、国民に利益はもたらさないということです。
日本やイギリスのように医療費を抑制しすぎて医療崩壊ということもありますが…。