インフルエンザワクチンのことばかり報道されていますが、新しいワクチンが注目されてきています。乳幼児のヒブワクチンと、高齢者の肺炎球菌ワクチンです。
ヒブワクチンはインフルエンザb型菌のワクチンで乳児の髄膜炎を予防します。
毎年この菌により500~600名の乳幼児が髄膜炎にかかっており、亡くなる場合もあります。
名前はインフルエンザですが、インフルエンザウイルスとは実は無関係です。
生後2,3ヶ月になったら予防接種の計画をたてることが勧められています。
3種混合ワクチンと同時接種が可能です。公費負担がないため自費になりますが、当院でも今年に入り接種される乳幼児が急激に増えています。
肺炎球菌ワクチンは今後新型インフルエンザが流行すると、増加すると言われている肺炎の合併症の予防に効果があることで注目されています。一回接種で5年間有効です。
70歳前後から接種を検討される方が多いです。
どちらのワクチンも非常に効果的ないいワクチンだと思いますのでぜひ国や市には公費負担を検討してもらいたいですね。
日本ではワクチンの副作用ばかりが注目されることが多いですが、アメリカなんか成人までに公費で受ける予防接種は20種類近くあるんです。
それだけお金をかけても病気を減らすことでコスト的にも合理的であるということです。
MR(麻疹風疹)ワクチンの3期の中1生、4期の高3生は必ず接種してくださいね。