愛知県尾張旭市の松尾医院|内科、循環器科、小児科、皮膚科

電話

院長ひとりごと

タイトル

2009/04/11 肺結核

お笑いのデブ、ヤセコンビのやせの女性が肺結核で入院と話題になっています。

肺結核は過去の病気と思われがちですが、そんなことはありません。

日本は先進国の中ではダントツに高い患者発生率です。高齢者や、免疫が弱った人だけでなく、若い人達にも広がっています。空気感染するので集団発生がしやすいのです。

感染しても発症するのは1割程度ですが、感染が確認されれば、症状がなくても最低半年は結核の薬を飲まないといけません。

BCGは結核の予防接種ですが、これは小児の結核予防に確かに有効です。

しかし、大人になってからは感染予防に効果はほとんどないといわれています。なのでBCGを打っているから安心というわけにはいかないのです。

最近は感染の診断に血液検査で診断精度の高い検査が行うことができるようになりました。

痰に結核菌が証明されればすぐに入院しなければなりません。結核を治療できる病院は限られていますので2週間以上続く咳、微熱などあるようなら必ず医療機関を受診しましょう。

日本でも結核患者は順調に減ってきていたんですが、人々の関心がうすれている事もあり最近は横ばい状態が続いています。

今回の事件はみなが結核を意識する機会になったのか当院でも結核を心配される患者さんの受診が急に増えてます…。

COPYRIGHT(C) 松尾医院 ALL RIGHTS RESERVED.