愛知県尾張旭市の松尾医院|内科、循環器科、小児科、皮膚科

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2009/01/09 プロペシアとドーピング

プロペシアは薄毛治療の内服薬です。もともとは男性の前立腺肥大症の薬として開発されたのですが、発売前の治験という実験段階でこの薬を内服した人達は髪がふさふさしてきたことで飲む発毛剤として発売されました。

このあたりは、バイアグラという薬がもともと心臓病の薬として開発されていたときに偶然別の作用が発見されたのと似ていますね。

この薬は、昨年までドーピングの禁止薬物に指定されていました。

この薬は髪ははやしても筋肉もりもりになるわけではありませんが、この薬を飲んでいると、筋肉増強剤を飲んでもわからなくなるという作用があったのです。

2007年にガトームソンという野球選手がこの薬の反応が出て出場停止などの重い処分を受けたときは気の毒に思いました。だってこの選手M字型にかなり前頭部が薄かったですから。

ドーピング検査の精度があがって、プロペシアを内服していても、筋肉増強剤の服用をチェックすることができるようになったため、禁止薬物から削除されたのです。

このことがニュースになっていました。

ちなみにこのガトームソンという選手はドーピング制裁を受けた2007年、2008年と成績が振るわず解雇されてしました。

プロペシア飲めていれば気分も違って成績も変わったかもしれませんね。当院でも内服される方が増えています。

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