TVで連日報道されている新型インフルエンザですが、どの程度の脅威がせまっているのでしょうか?
インフルエンザにはA、B、C型の3つがありますが、流行の原因になることが多いのはA型です。
ウイルスの表面にあるHとNの2つの蛋白の種類によってウイルスの種類が分類されますが、A型が最も変異しやすく、遺伝子が変わるため、免疫も安定しにくく、大流行の原因となるのです。
一番問題になっているのは、H5N1という型のインフルエンザウイルスです。もともとアヒルなどの水鳥に感染していますが、彼らは発症しません。
ところが、このウイルスがニワトリなどに感染すると、ほとんどのニワトリは死亡するのです。
このウイルスは人への感染能力はなかったのですが、1997年香港ではじめて人への感染での死亡例が見つかってからベトナム、インドネシアなどの東南アジア、中国などでの単発的な感染が報告されているのです。
このウイルス感染例では死亡率は高いのですが、人から人への感染能力はまだ低く、かろうじてパンデミック(感染爆発)は起こっていないのです。
このウイルスが普通のヒトに感染するウイルスと合わさってヒトへの強い感染能力を手に入れたときにパンデミックは起こるといわれています。
ワクチンはパンデミックが起こってからでないと、まともなものはできないのですが、暫定ワクチンの接種順位が公表されていました。
最前線の医師や、警察、消防、ライフラインの技術者などは優先順位がのはわかりますが、同じレベルに国会議員が入っているのにはちょっと違和感を感じました。