増税確実とみられていたたばこ増税が見送られました。一時はたばこを1000円にしようという議員達もいたものの、最後はJTのたばこマネーに完敗という感じですね。
たばこの売り上げは年々減っており、タスポ導入、禁煙ブームによりさらに減っています。
たばこ増税が、社会保障費の穴埋めとして、最も国民の理解を得られるだろうという自民党の考えだったようですが、これでは、税の不公平感がクローズアップされただけでした。
税収を増やすためではなく、たばこによる健康被害を防ぐという観点からたばこの価格を考えるべきでしょう。
たとえば、肺がんは欧米ではたばこの高価格で喫煙率が低下するとともに減っていますが日本を含む、たばこが低価格のアジアを中心とした発展途上国では肺がんの増加は深刻化しています。
喫煙者の周りにいる、家族、同僚などへの受動喫煙による健康被害も最近になってやっと一般に認知され始めてきました。
しかし、マスコミが’愛煙家’などという言葉を使っているうちは日本はとても先進国などといえないでしょう。