国立国語研究所という独立行政法人があります。文部科学省の管轄です。
その名のとおり、国語の研究をしていると思いますが、病院の言葉をわかりやすく話そうという研究結果を発表していました。
読んでどきっとしました。1週間前、風邪で来院された患者さんに、熱下げの頓服もお出ししますねと言ったら、粉は飲めませんからいりませんと言われたのです。
頓服は症状が出たときにだけ飲むお薬ですから粒なので大丈夫ですと答えたのですが、この患者さんは、粉薬のことを頓服と思っていたんですね。
アンケート結果をみると頓服を粉薬(特に袋で包んだイメージみたいです)と思っている人が多いのにびっくりしました。わかりやすい説明を心がけていたつもりでしたが反省しきりでした。
肛門から挿入する座薬を、おしりから入れてくださいと説明したらお汁に入れて飲んでしまった方がいました。これは聞き間違えですが、説明と理解って本当に大切ですよね。