愛知県尾張旭市の松尾医院|内科、循環器科、小児科、皮膚科

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2008/07/07 ドクターヘリ

最近ドクターヘリを扱った医療ドラマをちょっと観ました。ドクターヘリはドイツで運用がはじまり、欧米では救急医療にかなり活躍しています。

特にドイツではアウトバーンの交通事故での死者が減ったそうです。日本は運用コスト(年間1億8千万)などの面で導入が遅れていましたが、現在14機のドクターヘリが13都道府県で運用されています。

この地域でも2002年から愛知医大病院に配備され、費用は国と県が折半しています。年間400回以上の出動があり、かなりの成果をあげているようです。もちろんたらいまわしもありません。

数年前、自宅の目の前の小学校にドクターヘリが着陸しました。交通事故の女性を運ぼうとしていましたが、その女性の乗車拒否(乗機?)にあい、乗せずに飛びたちました。軽症だったんです。

なんでそんなことわかるのかって?その女性は当院の患者さんだったからです…。

ドクターヘリは消防署からの要請にしたがって飛びますからトリアージ、つまり重症度判定を間違うとこのようなことが起きるんですよね。

ちなみに一回の出動に数十万のコストがかかります。地方ほどドクターヘリの需要は高いと思うのですが、財政の問題もあり、普及していません。

最近は複数の県での共同運用も始まっています。

ヘリの安全性は高いのですが、最近もヘリの事故がありました。くれぐれも安全運用を願いたいものです。

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