愛知県尾張旭市の松尾医院|内科、循環器科、小児科、皮膚科

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2008/05/25 療養病床削減撤回

厚労省が、療養病床削減の方針を撤回しました。療養病床とは、長期入院の高齢者を受け入れる病床で、これが多い病院は、いわゆる老人病院と言われています。

2年前に厚労省は、老人病院に入院している高齢者の半分は社会的入院という、入院の必要度の低いもので、医療費の高騰の原因になっていると、療養病床を6割も減らす方針を打ち出し、老人病院の経営が成り立たなくなるように診療報酬を下げました。

結果、病床数は減ってきていますが、家庭での介護不能や、受け入れ先の特別養護老人ホームなども満杯、このような人が再び救急車で救急病院に来院、ベッドを埋めてしまい、逆に医療費を高騰させたり救急たらいまわしの原因になってしまいました。

厚労省の頭の中は医療費削減しかありませんから、医師が過剰と医学部定員を減らしたかと思えばまた増やすといっていますし、結局療養病床削減も撤回、後期高齢者医療制度もしかりですべて後手後手にまわってしまっていますね。

でも本当に医療行政ってむつかしいと思うんですよ。イギリスのように自由に医者にかかれないけど無料か、アメリカのように金さえあれば最高の医療が受けれる制度か、選べますか?日本の医療制度は世界に誇れるものだったんですけどね。

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