アメリカの医療費を押し上げているのはなんといっても人件費です。
日本と比較すると、薬の値段は日本のほうが高く(1.2倍)、ペースメーカーや、心臓のカテーテルも日本のほうが数倍高いのですが、100床の病院で比較すると、日本は医師13名、看護師44名、アメリカは医師70名以上、看護師220名以上です。人件費の差が医療費の差になっているんです。
あと、アメリカの医師はほとんどが病院に雇用されているわけでなく、開業医で、彼らが、病院と契約してベッドを使わせてもらってるんです。
だから患者には病院からベッド代、それぞれの部門(検査、レントゲン、各専門医)から請求書が届きます。アメリカに留学した友人達に聞いても日本の医療はコスト的にも技術的にも世界で一番だといいますね。
5倍ある人手の差を懸命に補ってアメリカより優れた医療体制を築いてきたはずだったんですがそろそろ限界のようです…。